紅白戦 第1節 戦評

2014年09月05日 00:00

紅白戦 第1節  戦評

3年生チーム 3-0(0-0,3-0) 2年生チーム(1年生1名含む)


初めての紅白戦に、特に2年生は意気込んでいました。
お互いシステムなどは自分達で決めます。
3年生はオーソドックスな4-3-3
2年生は4-3-1-2と、前線は中央に3人が入る珍しいシステムでスタートしました。

前半は、3年生がシンプルにウィングを使い、サイドから仕掛ける一方、2年生は前線中央の3人が比較的フリーに動きながら流動的に仕掛ける形に。
3年生のスピードにやや押される展開ではありましたが、中央に絞ったボランチがバイタルエリアを締めることで、決定機はつくらせません。
また、奪ってから細かくショーとパスを速いテンポで繋ぎ、サイドバックに散らしてそこを起点にフォワードが流れて中央にトップ下が入ってくる展開は、今までの試合にはない新鮮さもあり、前半はシュート数5-2でしたが新チームにとっては悪くない展開。
ただ、3年生の個人技が何度か守備を破る場面もあり、ギリギリで食い止める場面もありました。
3年生目線からみれば、ウィングに散らしてえぐらずにもう一度中に入れたあと、セーターフォワードに加えてトップ下的な役割をするインサイドハーフ2名が絡んで中央を強引に崩せば、いずれ点が入る予感も感じさせていました。

一つ3年生のプレーでおっと魅せられたのは、斜めのサイドチェンジを蹴れるようになっていること。右サイドバック松井くんが一つ持ち出して、ワンステップで左ウィングまで蹴れる展開、また左ウィング番匠くんがボールを持って、右ウィングを走らせる展開など、夏季大会では見られない展開がこの試合では見られました。これは夏休みにロングボールを蹴る練習を3年生が結構やっていた成果でしょうか?

さすがにこれはまだキック力の弱い2年生にはできないこと。

いずれにせよ、粘り強く守り、スピーディなパス回しでゴールへ迫る場面も見られた2年生の前半でしたが、後半になると展開は一変しました。

3年生にかなりの時間ボールを支配され、崩されての3失点。

後半の途中にどれくらいの選手が、問題に気づいていたでしょうか?

2年生のシステムはウィングを置いていませんでした。攻撃がどんどん中央に偏っていき、起点がなくなっていきました。そしてボールを奪われると、確実に数的優位をつくられるサイドにボールを散らされ、3年生チームのサイドバック+ウイングに対して、新チームはサイドバック1枚での苦しい対応になりました。結果的に外から破られる回数が増え、そこから失点。また、数的優位をつくられたサイドに散らされた後、サイドを慌ててケアしようと中盤が釣り出されたところを逆に中にボールを入れられて中央を割られる、といった形で、振り回される展開になりました。

 後半の途中、2年生はシステムを3-4-3に変更したようですが、前線の3枚がやはり中央に絞っていく傾向があり、ウイングとして機能しなかったため、システム変更の効果はあまりなく、結果的に後半はシュート数13-1という圧倒的内容となりました。

 

最終スコアは3-0、シュート数18-3という内容で、3年生が勝利しました。何度かあったGKとの1対1を2年生の中坊君が防いでいなければ、もっと差が開いていたかもしれません。

 

2年生はいい勉強をしました。まず、中央からの崩しはイメージの共有化がなければ極めて難しい作業であること。中央に偏った3人のFWは、どうやって中央を割るつもりでいたのでしょうか?私は外からみていてそのイメージが見えませんでした。なぜなら中央に入ったFWは、結局サイドに流れたからです。中央からサイドに流れるプレーは、相手のバックラインを押し下げる点では有効かもしれませんが、起点になることはできません。最初からサイドに張って前向きにボールを受けられるウイングと、サイドに流れて背中からくるボールを受けるセンターFWとでは、プレーのしやすさが全然違います。

 結局サイドに流れていくなら、最初からウイングを張り付けた方が、今回の試合に関しては得策だったと思います。もちろん、サイドではなく中央に人数をかけ、サイドバックを高い位置まで上がらせるという戦術もありだとは思います。また中央の2トップとトップ下1枚で連携し、ドリブルに加えて、DFの隙間を縫う正確な(受けての左右の足まで出し分けられるような)高速パス、そしてダイレクトプレーを織り交ぜれば、3年生のセンターバックを破ることも可能だったかもしれません。

 

いずれにせよ、次の紅白戦にどう修正がかけられるか、2年生のお手並み拝見といきましょう。

今回開いたスコアとシュート数を、どれくらい縮める(あるいはひっくり返す)ことができるでしょうか。

 

それにしても3年生にはまだまだ魅力を感じさせられます。サイドチェンジや、相手を押し込んでからのバックラインからのポゼッションなど、おもしろいサッカーを見せてくれました。そして何より、声が全然違います。相手がボールを持っている時のファーストディフェンダーに、周囲が指示します。ペナルティエリアでこぼれたボールに向かうディフェンダーに「クリア!」「つなげ!」と声をかけます。

 

「もっとしっかりやれ!」とか「プレーが単純で読まれているぞ!」とか、かなり厳しい叱咤の声もあります。ヘディングの競り合いに対しての要求も高く、しっかり競り勝ったら「ナイス!」競り負けたり失敗したら「何やってるんだ!」と声が飛びます。

 

厳しいことを言い合いますが、それによって確実に引っ張られて成長している選手も多く、自分たちで高めあうことができつつあります。

 

このような紅白戦ができるなら、練習試合よりも2年生にとっては遥かに試合のレベルが高く、勉強になることも多いです。いいお手本となる先輩が近くにいて、定期的に試合ができ、自分たちの成長がみられるのだから、これほど素晴らしい環境はないかもしれません。

 

もちろん3年生はあぐらをかかずに精進を続けてください。2年生のポテンシャルを考えれば、いつひっくり返されてもおかしくないと私はみています。2年生もハーフタイム、自分たちでいろいろと話し合えていました。

 

次の紅白戦が楽しみです(次は9月14日実施予定・私は見れませんが、試合のレポートはコーチにお願いしたいと思います)。

それにしても、サッカーが好きな3年生。9月1日は始業式だし、初日登校だから近隣の方に配慮して朝練は止めよう、と言ったところ「えー!」との声。誰が一番最初にグランドに入って新グランドでボールを蹴るか競争しようとしていたようです(笑)

 

そうか、3年生が結果を残したのは、こういうことか…

 

サッカーが好きでいつでも練習したい。だから強くなったんだな。

 

9月1日、私も朝一番、7時5分に登校しました。7時開門と同時に着替えてもうすでにボールを蹴っている3年生の姿が。2年生はその奥で、何人かが着替えているところでした。

 

もちろん、朝練は近隣の方への配慮が必要です。7時に来てボールを蹴ることが感心とは言い切れない面もあります。部室前の着替えはしゃべらない。大きな声を出さないなど、しっかりと配慮してください。とつぜん自分の家の隣が学校のグランドになって、7時から選手がボールを蹴る音がすることを想像してください。近隣の方々のご理解と支えのもとに、自分たちの学校生活はあるのだということを、忘れないようにしましょう。

 

新人戦の相手が決まりました。決勝を戦った桂中学校とグループで再戦です。2年生の成長に期待しましょう。