FAリーグ第4節 戦評

2014年03月04日 00:00

FAリーグ 2月23日に実施予定だった第3節は延期になり、先に第4節が実施されました。

 

立命館中学校 3-0(1-0,2-0)西賀茂中学校

 

この試合は非常に苦しい試合でした。

相手は体も大きく、当たりが強くかつ必死に守ってきたので、中盤の競り合いで前半はことごとく負けました。左サイドで崩され、シンプルに中に入れられて危険な場面が何度もありましたが、ここはCBで出場した泉君がうまくカバーして対応できました。

しかし、1発で足を出して抜かれる場面が何度もみられ、いつ失点してもおかしくない内容の前半でした。

立命館は伝統的に(というと変ですが)個人技で「強引に」しかけてくる相手に弱い、という傾向があります。強引な個人の突破を守り切れず、そこからずるずる後退する、というのは立命館の典型的な負けパターンの一つです。

この試合も中盤にスピードと技術の高い選手がおり、その選手に何人も引きずられてしまう場面が何度も見られました。一人でも強く寄せて守れる、あるいは読みを鋭くパスカットしたり、ドリブルのコースを体でふさいで止める、など個人の守備力は改善の余地があります。

 メンバーを入れ替えて臨んだ後半は、支配率こそ高まりましたが、やはり危険な相手の個人技のカウンターを何度も受けました。また、大柄な相手の守備に手こずり、球際で競り負ける場面も見られました。

 

 フィジカルが自分たちよりも強い相手に攻撃面で対応する方法はいくつかあります。

 

①球離れを速くして、ボールを素早く動かすこと

 相手が的を絞れないテンポでパスを回せば、敵につかまることはありません。

 そのためには3タッチ、2タッチ、ダイレクトプレーを練習で磨く必要があります。

 

②ボールサイドに人数をかけ、常に数的優位を保って対応すること

 奪われた際に人数をかけて奪い返し、また攻撃に移ることで、優位に立つことが出来ます。

 

③敵の背後や、敵と敵の間、敵から距離をとる、など「ボールを受ける技術」で敵をずらしていくこと

 

①~③とも、バルセロナなどがこのやり方で小柄な選手たちが大柄な相手を振り回しているように思われます。ただし、これは練習のミニゲームやポゼッションなどを、上記の目的を意識してプレーしない限り身につくことはありません。

普段の練習の質が問われています。

 

それにしても、この試合相手の選手たちは本当に激しく力強く戦ってくれました。3-0というスコアはやや運に味方されたように感じます。

これが夏の1発勝負のトーナメントだったら、どうなっていたか全くわかりません。

 

技術を発揮することよりも、まず全力で相手とぶつかってファイトすることが大切だということを学んだ試合でした。

 

世界のサッカーをみると、攻守ともにハードワークするのはもはや当たり前のようです。例えばルーニーのような世界的なストライカーが全力で守備をして、奪った後に50メートルのスプリントでゴール前に顔を出すプレーなどを見せられると、中途半端な技術に頼って小細工をすることがばからしく思えます。

 

日本代表が昨年フランスと戦いましたが、コーナーキックをクリアした後、香川や長友が自軍ゴールから相手ゴールへ約80~90メートルダッシュしました。結果見事なカウンターで決勝ゴールが生まれたわけですが、このような攻守の切り替えや全力プレーが当たり前にできるようになりたいですね。

 

まずは全力を尽くせること。その全力プレーの先に発揮される技術こそ、本物だということです。

次の試合への教訓をまた一つ得ることのできた試合でした。