FAリーグ第2節 戦評

2014年02月12日 00:00

2月11日(火)

立命館中学校10-1(2-0,8-1)凌風中学校

 

過去に練習試合で何度も対戦し、勝ったり負けたりと苦しんだ凌風中学校が相手でした。

直近では現3年生チームが新人戦で対戦し、得点を奪えずPK負けしたこともあり、戦いにくい印象がありました。

 

立ち上がりは相手の気迫に押され、こちらのミスもあり危ない場面が何度かありました。

時間が進むにつれ、徐々に三上、中居、岩越の3トップがスピードを活かし相手を押し込むようになり、そこからCKを何度も獲得。このあたりからリズムが生まれたように思います。

ぬかるんだグランドでも技術を発揮した三上君。軽やかなドリブルで相手を振り回すことが出来、成長を感じさせました。

左右どちらでも強いシュートが打てるようになれば、更に上のレベルでプレーできそうです。

 

また岩越君も馬力のあるドリブルでぐいぐい前にボールを運んでくれました。左足でクロスを上げてくれる右利き選手は貴重です。

左サイドの右利き選手は

①内へカットインして右足シュート又はワンツーで突破

②外へドリブルして左足クロス

この2つのプレーを使い分けられるようになりましょう。

 

前半は2点でしたが、3トップが強引に前に運ぶことでリズムを生み出していました。

 

後半はメンバーを大幅に入れ替えました。

ぬかるんだグランドでつなぎすぎると失速するのでは…と思いましたが、結果的に多くのゴールを奪えたのは、後半から出場の小川君が前半のメンバーと同様にドリブルでしかけ、更に前半には見られなかった「ミドルシュート」を打ち込んだことが要因でしょう。

ぬかるんだグランド状況でミドルシュートを2本決めたことは称賛に値します。

 

また、新たなシステムにもチャレンジしました。

中盤フラットの4-4-2。

本来ウイングで出場していた番匠君、松井君をサイドバックで起用し、中盤は守備のダブルボランチと、ボールをキープできるサイドハーフの構成。

サイドハーフの馬場君、前原君がタメをつくり、サイドバックの上りを促すことで、より良いかたちで番匠君、松井君が攻撃に関わることが出来るようになりました。

攻撃の中心選手をサイドバックに置くことが出来るぜいたくな布陣は、選手層がこれまで以上に厚くなったことの証明でもあります。

 

このような攻撃型のサッカーが、今後各大会で対戦する自分たちより格上の相手にどれくらい通用するのか、楽しみです。

 

反省点を一つ。

無用な1失点があったことが残念でした。バックラインの裏を突かれ、こちらのミスも絡んだ失点。

バックラインの上げ、下げの運動量が少ないように感じます。

 

バックラインを上げてコンパクトに保たないと、中盤のセンター2人の運動量が増え、セカンドボールも拾えなくなります。

ラインを上げると相手に裏のスペースを突かれるリスクも高まりますが、それはマイボールを失って相手が裏を狙ってくる瞬間のラインの「下げ」をもっと素早く行えば対応できるはずなのですが。

いずれにせよ、ラインの上げ下げをもっと大きく、そして素早く行うようにしましょう。

 

個人的な経験談ですが、アマチュアのトップレベルのラインズマンを担当すると、チーム戦術にもよりますがコンパクトなプレッシングを志向するチームの場合、バックラインについていくだけでもかなりの運動量を強いられることがあります。

 

先日(といっても夏の盛りに)、京都の天皇杯予選で洛北高校(高校代表)対アミティエSC(社会人代表)の試合を担当しましたが、洛北高校のバックラインは攻守が入れ替わるたびに20メートルくらいのラインアップ、そして裏へのパスをケアするラインダウンを90分間何度も繰り返していました。つまり、20メートルダッシュ(ラインの上げ下げ)を90分間で何度も何度も繰り返すわけです。

それだけの体力を持ち、何度も何度も繰り返すことで、チームスタイルの「堅守速攻」を実践しているのです。

 

それと比べるのは酷ですが、立命館のディフェンスラインの上下動の少なさは、もう少し改善の余地があるのではないでしょうか(おそらく担当するラインズマンも楽でしょうね)。

 

ちなみにトップレベルの審判員は、ラインズマンであっても40メートルダッシュを何本繰り返せるかを試験されます。

もちろん、試合中のバックラインの上下に90分間しっかりと張り付くためです。

ラインズマンを走らせるくらいの体力を備え、ラインコントロールができれば一流ですが、今の選手たちの竹やぶ走のタイムを見る限り、まだまだそのレベルには到達できないでしょう。

 

勝ち試合とはいえ、学べることはたくさんあります。

第3節(2月23日・VS京都FC長岡京戦)に活かしていきましょう。