春季大会 戦評
春季大会
1回戦 立命館 8-1 松原
2回戦 立命館 3-1 大枝
3回戦 立命館 3-1 近衛
4回戦 立命館 2-1 藤森
準々決勝 立命館 1-2 京都教育大附属桃山
ベスト8
この春季大会で夏季に向けたシードを獲得することが出来ました。最大の目標は立命館会場で実施される決勝戦まで勝ち抜き、ホームグランドでたくさんの応援の中決勝戦を戦うことでしたが、あと一歩(あるいは二歩)及びませんでした。
結果としてはシードを獲得したということよりも、ベスト4、決勝を逃したという悔しさの方が大きかったですが、内容としては大変得るものの多い大会でした。
まず、成長点から挙げます。
①トーナメントで避けられない「裏に蹴りこまれるサッカー」に屈しなかったこと。
試合を重ねるごとにバックラインが落ち着いて対応できるようになり、また選手同士の距離を近く保ち、スモールサイドでドリブルやショートパスを繰り返したことで奪われて蹴られる場面自体を減らすことが出来るなど、試合を重ねるごとに工夫がみられた。
②バックラインのシステム変更(4バック⇒3バック)、中盤・FWのシステム変更(ボランチ2枚⇒1枚、2トップ⇒3トップ)などに柔軟に対応できたこと。
1回戦…4-3-3
2回戦…前半4-3-3 後半3-5-2に変更し勝ち越し
3回戦…4-3-3
4回戦…立ち上がり3-5-2(ダブルボランチ)⇒同点にされたところで3-5-2(ワンボランチ)決勝ゴール⇒後半残り10分で4-3-3(相手の攻撃にカウンターとミドルシュートで対抗)
準々決勝…前半3-5-2⇒後半4-3-3(ワンボランチ)同点ゴール
相手の戦い方に合わせ、相手のストロングポイントをケアする形でのシステム変更でうまく流れを引き寄せることができ、選手がポジションを試合中に入れ替えられても違和感なくプレーできたこと。毎週練習試合を繰り返し、たくさんのシステムや選手の組み合わせで試合ができたことが大会でのシステムの柔軟性につながったと思われる。たくさん試合をしてくれた各チームに感謝です。
③苦しい展開の中で粘れたこと
1回戦…先制点奪われるが勝ち越す
2回戦…先制するも同点ゴールを決められるが突き放す
4回戦…先制するも同点ゴール決められるが突き放す
準々決勝…コーナーで先制されるが後半立ち上がりに流れの中から同点ゴール
先制点を奪われた試合が2試合、同点ゴールを決められた試合が2試合と、苦しい時間帯も多かったが、同点ゴールに持ち込んだり、決勝ゴールで突き放す試合を演じられたこと。
④多くの交代をつかいながら戦えたこと
特に3回戦までは、交代選手を多く投入し戦うことが出来た。そのことが4回戦の藤森戦の体力的なアドバンテージにつながった。
⑤2年生が予想以上に試合を引っ張ってくれたこと
スタートの2年生(嶋岡・前原・馬場)の出来が素晴らしく、チームの原動力になった。また、三上も途中から出場し、大いに活躍してくれたこと。
次に反省点
①連戦を戦いきる体力が最後まで持たなかったこと
4連戦目の準々決勝は明らかに動きが悪かった。基礎体力が甘く、準々決勝に疲労が出たことや、前日の厳しい試合のあと、しっかりとリカバリーして臨めなかったことなどが敗因として挙げられる。
②未完成なポゼッション・バックラインからのつなぎのミスの多さ
こちらのバックラインのボールコントロールの稚拙さやミスの多さのために、後方からの組み立てという戦術が危険で採用できなかった。そのため常に縦にボールをつけるオープンな(攻守の入れ替わりの激しい)試合展開になってしまったこと。先制点を奪った後も、後方の安定感がなかったために、前線に入れてアタッキングなサッカーをせざるを得なかったため、相手のカウンターも受ける結果となった。それが同点ゴールを奪われる苦しい展開を招いた。
③大事な場面でコーナー2失点
相手のストロングポイントだったとはいえ、コーナーで2失点し敗退するという悔しい内容であった。両方ともキーパーの頭越しのファーサイドに飛び込まれる形。
成長と反省がそれぞれ見えた大会でした。
夏季大会は準々決勝から下鳥羽球場(人工芝)で試合することが出来ます。そのような舞台に辿り着くために、この敗戦を糧に再チャレンジが始まります。
最後のチーム作りがスタートしました。選手の主体的な頑張りに期待します。